2025-09-05
製造業における取扱説明書のWeb化率の調査結果
以下は、製造業における取扱説明書のWEB化率に関する調査結果の総括です。
【 調査概要 】
対象:製造業200社
調査項目:取扱説明書のWeb掲載状況
【 調査結果の内訳 】
Web化手法 | 社 数 | 割 合 |
---|---|---|
HTML・CMSによる掲載 | 11社 | 5.5% |
電子ブック形式での掲載 | 1社 | 0.5% |
PDF形式での掲載 | 52社 | 26.0% |
Web未掲載(非公開) | 136社 | 68.0% |
合 計 | 200社 | 100% |
【 総 括 】
- Web上で何らかの形で取扱説明書を公開している企業は全体の32.0%(64社)にとどまり、依然として多数派(68.0%、136社)が未掲載である実態が明らかになりました。
- 最も多いWeb化の形態はPDF(26.0%)であり、比較的導入ハードルが低い形式が中心となっています。
- HTMLやCMSなど、検索性・アクセシビリティに優れた形式での公開はわずか5.5%にとどまり、デジタル対応の進展には課題が残されています。
- 電子ブック形式は1社(0.5%)のみと、導入例はごく少数に限られています。
製造業においては、取扱説明書のWeb化が一定程度進んではいるものの、依然として約7割の企業が情報をWeb上に公開していない状況にあります。
とくに、HTML/CMSなどの構造化された形式での公開が限定的であることから、ユーザビリティや検索性の観点でも改善の余地が大きいといえます。
今後は、ペーパーレスやカーボンニュートラル推進、カスタマーサポートの効率化といった観点から、より高機能なWeb化(HTML/CMS化)への移行が求められることが予想されます。